2020年5月3日日曜日

平綴じ用にPDFを並べ替えるアクションスクリプト

目的

法令やカタログ、諸々の資料を2つ折りにしてバインダーに留めるとか、平綴じ製本をする際、ページを並べ替える必要があります。
1p→4p、5p→8p、9p→12p… みたいに。(p:ページの意)
そしておそらくプリンタ標準では望む機能は無いんだろうと思います。(少なくとも私の会社のプリンタ(KONICA bizhub C364)にはない)
こんな感じですね 折ってる絵が変
少量のものならAcrobatで開いてページ一覧から手動でせっせと並べ替えられます。
しかし例えば建築基準法施行令ともなると200ページ程になるので、都合50回程も繰り返すなんてのは流石に賢くないです。

またページ総数が4で割り切れなかった場合、4の剰余分だけ末尾に空白ページを足す必要があります。

条件

・Adobe Acrobat
 (Reader不可。アクションの作成と実行が必要。私の環境はXI Proです。)

やり方

・編集するPDFを開く。
・[ツール]→[アクションウィザード]→[新規アクションを作成...]
・左ペイン[その他のツール]内[JavaScriptを実行]を選択し、中央の[+]で追加
・右ペインに追加された[JavaScriptを実行]下[設定を指定]をクリック

・「/* スクリプトのタイトルの入力位置*/」は消して以下を入力(コピペ)して[OK]
/* 困ったらJavaScript for Acrobat API Reference参照
   2020.05.03
   
 */
/* ページ総数が4の倍数になるように調整する */
var Rect = this.getPageBox("Crop");
for ( var i = 0; i < this.numPages % 4; i++) {
 this.newPage(this.numPages, Rect[2], Rect[1]);
}
/* 1ページ目を4ページ目に移動する (0→3、4→7...) */
for ( var i = 0; i < this.numPages / 4; i++) {
 this.movePage (4 * i , 4 * ( i + 1 ) - 1);
}
※オブジェクト指向プログラミング(今頃でもあえて言うのかすら知らないが)自体に疎い私が書いた為、「なんか変だなあ」「作法が違うよ」みたいな所があるかもしれません。

・先の[設定を指定]の直下の[□ユーザーに確認]のチェックを外す(…方が楽)
・[保存]を押して[アクション名]、[アクションの説明]を好きに入力して[保存]
 (私はアクション名を"平綴用"にしました)

・以降[ツール]→[アクションウィザード]→[アクション]より先ほど保存したアクションをクリックし[JavaScriptを実行]をクリックすれば自動で並べ替え。

一度アクションを作成してしまえば、一瞬でページ数調整&並べ替えが完了します。

参考

@kazta / Qiita
Acrobatで逆丁PDFを作る / 三秀舎ブックラボ
Asobeオフィシャルのプリファレンス(PDF)


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